管理栄養士 中松 宏子
   
No016
 ●お粥   No016  2010/01
七草粥と小豆粥
七草粥

せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草という。
松の内が明ける、1月7日の日に七草をいれた粥を頂き、一年の無病息災を願う行事です。
七草の時期になりますと店頭に「七草セット」が並んでいますので利用するとよいでしょう。

沖縄でも七日のスク(節句)と言って野菜入りの雑炊を頂く風習もあり、
家庭菜園の間に雑草としてたくましく育っていることがあります。
マーオーファー(はるのげし)、トィヌヒサー(おにたびらこ)、フィラファグサ(おおばこ)ンジャナバー(にがな)、フーチバー(よもぎ)等を摘み取ってお使いになるのもよろしいでしょう。冬場のこの時期が柔かく、アクが少ないです。




七草がゆ



七草がゆ

●材料(4人分)
米      C1
水      C7
七草   100g

作り方
① 鍋又は炊飯器(おかゆ機能有りの物)に洗った米と分量の水を入れ、39分~1時間置く。

② 鍋にふたをして、火にかけ沸騰するまでは強火、
  沸騰したらふたをずらし(ふきこぼれがないように)
  弱火でおネバ(アンダグァ)が出るまで(40分~1時間)炊く。
  炊飯器で炊く時はおかゆに合わせてスイッチを入れる。

③ 七草はさっと茹でて、細かく刻んでおく。

④ 炊き上がったら、③の七草を入れ、2~3分蒸らしてから混ぜて盛り付ける。

エネルギー 150kcal

ワンポイント
 おかゆは途中かき混ぜないこと。
 ふきこぼれがないように、火加減に注意する。
 おかゆは淡白なので、献立に薬味(梅干し、佃煮)や肉、魚と野菜の組み合わせの煮物といっしょにするといいでしょう。
 

小豆がゆ




小豆がゆ
1月15日の小正月に、豊作を祈って炊く習わしです。
寒い日に、食物繊維たっぷりの小豆がゆもおすすめです。

材料(4人分)
米       C3/4
 煮小豆    C1/2
 煮小豆汁   C1/4
水       C5_1/4
 
作り方
① 鍋又は炊飯器に米と煮小豆、煮小豆汁、水を入れる。
  七草がゆと同じ要領で炊き上げる。

小豆の茹で方
① 小豆と水を鍋に入れ、(水は小豆より2~3㎝上まで)
 火にかけ、沸騰したら火を弱め、5分位茹で、
 茹でこぼす。(渋切り)
② 渋切りをした小豆と水(水は小豆より4~5㎝上まで)
 を鍋に入れ、沸騰まで強火、後、弱火にして、
 20分~30分位煮る。(煮汁はヒタヒタに残る位が良い)

エネルギー 170kcal

ワンポイント
 小豆は一度渋切りをすること。
 皮が破けたり、煮崩れをしないように沸騰したら弱火で煮ること。
 少々固めに茹でる。